第31回 NIGIWAI LABO セミナー レポート
- 2023.02.08

2022年11月6日に開催された第31回NIGIWAI LABOセミナーのテーマは「地方創生」。今回の主役は、岩手県盛岡市にある盛岡市バスセンターです。建物の老朽化と運営会社の撤退で一度は取り壊しが決定したものの、継続を求める市民の声を受けて盛岡市が跡地を買い取り、民間と手を組んでプロジェクトを推進。2022年10月、見事に再生を果たしました。
「盛岡バスセンターが放つ地方創生モデル」と題した3部構成の本セミナー。第1部は盛岡バスセンター全体の運営を行う盛岡ローカルハブ株式会社統括部長の菅原隆彦さまのお話。盛岡市の職員であり、現在は出向という形でバスセンターに携わっています。菅原さまには、盛岡バスセンターのプロジェクトを組み立てていった経緯と、今後の目標について語っていただきました。

第2部では、盛岡バスセンタープロジェクトのアドバイザーを務めた株式会社オガール代表取締役の岡崎正信さまにお話しいただきました。岡崎さまは、これまでさまざまな地域で公民連携による地方創生に携わってきたまちづくりのプロです。歯に衣着せぬ軽妙な語り口で笑いを誘いながら、当時の苦労とご自身の熱い信念を語り、会場を引き込みました。

第3部はクロストーク。第28回NIGIWAI LABOセミナーにもご登壇いただいた元国土交通省大臣官房技術審議官の渡邉浩司さま(現在はMINTO※常務理事)が加わり、賑わい創研代表の松本大地が進行役を担いました。「地方創生の新しい風を読む」というテーマのもと、国が推進する「ウォーカブル」を取り上げ、その重要性と今後の在り方について議論がなされました。
※一般財団法人民間都市開発推進機構の略称

終始、和気あいあいとしたムードに包まれる中、地方のまちづくりにおける問題点とその突破方法など、率直で実例を踏まえたお話が満載で、これからの地方創生に向けて大きなヒントになったことと思います。

盛岡バスセンターに併設するホテルマザリウムを会場に行われた本セミナーには、事前にご応募いただいた会員の皆さまがご参加くださいました。遠方より足をお運びいただき、誠にありがとうございました。