第34回 NIGIWAI LABO セミナー レポート
- 2023.08.25

2023年6月16日、第34回 NIGIWAI LABOが東京・秋葉原の富士ソフトビルにて開催されました。今回の講師は、株式会社日本総合研究所の主席研究員である藻谷浩介さまです。「にぎわい空間はどうなっていくのか」をテーマにお話しいただきました。
かつて、まちのにぎわいといえば「狭い土地に密集した若者たちによる騒々しいもの」でしたが、少子化によって人口密度が低下し、にぎわい空間の在り方にも変化が求められています。
新型コロナウイルスの発生以降は、リモートワークの普及で働き方が変容し、ワーケーションや地方移住への関心が高まりました。現代の若者に見られる「共感と個性の尊重」という価値観は、東京よりも地方のほうがその実感を得られやすく、生きるのに好適であると藻谷さまは言います。

セミナーでは、東京でもずいぶん前から若者は減り続けていて、今や東京は日本経済を活性化することができないこと、世界から見て日本の地方は「ちょうどいい経済密度」であることなどを具体的な数字を挙げてご説明いただきました。参加者からは「非常に分かりやすい」と好評で、改めて地方の可能性を感じる機会となりました。

セミナー終了後は、賑わい創研代表の松本大地が進行を務めるアフタートークが行われました。
この日話題となったのは、松本代表が最近訪れたメルボルンのまちづくりについて。世界117カ国を訪れたという藻谷さまが豊かな見識でメルボルンの特徴を補足しながら、少子化対策の手本となる多様性の本質を二人で語りました。

会場にお越しいただいた皆さま、オンラインで参加くださった皆さま、ありがとうございました。