NIGIWAILABOニセコ現地視察レポート
- 2025.07.22

7月11日(金)~12日(土)、賑わいラボでは北海道ニセコ町にて現地視察を実施いたしました。今回の視察は、地域の歴史や現状、将来展望を深く理解し、今後の事業展開や地域連携の参考とすることを目的としています。
ニセコ町視察ツアー
初日はニセコ駅に集合後、バスで町内を巡りながら街並みをガイドいただき、見学しました。特にニセコ蒸留所の見学では、地域資源を活かした新たな取り組みを肌で感じることができました。

ニセコ町長 片山健也氏 講演
視察後は、町役場にて、ニセコ町長の片山健也氏の講演を拝聴。
片山町長は、ニセコ町の歴史や現状を振り返るとともに、未来に向けたまちづくりのビジョンを熱く語られました。特に印象的だったのは、「共感資本社会」という考え方です。
ニセコ町は、人口約5,000人の小さな町ながら、多様な国籍の住民が共に暮らし、地域の自然環境や文化を大切にしながら持続可能な発展を目指しています。町長は、単なる経済的な資本だけでなく、住民同士の「共感」や「相互扶助」といった社会的な資本こそが、これからの地域づくりの根幹であると強調しました。
この共感資本社会の実現に向けて、ニセコ町では住民自治を徹底し、町民が主体的にまちづくりに参加する仕組みを数多く整備しています。例えば、まちづくり基本条例の制定や、こども議会、まちづくり懇談会など、政策決定過程の透明化と住民参加を推進。これにより、地域の課題を共有し、共に解決策を考え行動する文化が根付いています。
また、環境モデル都市やSDGs未来都市としての取り組みも進め、自然環境の保全と経済活動の両立を図ることで、持続可能な観光や農業の発展を目指しています。町長は、こうした多様な取り組みが「共感資本」を育み、地域の価値を高める原動力になると述べられました。
ニセコ町の未来は、住民一人ひとりの共感と協力によって築かれていく。町長の講演は、地域の持続可能な発展に向けた強いメッセージとして参加者の心に深く響きました。
また、阪急電鉄株式会社 専務取締役 上村正美様、賑わい創研 代表取締役社長 松本大地によるアフタートークも行われ、地域活性化に向けた多角的な視点からの意見交換が活発に行われました。


懇親会の様子
1日目の夜には、地元の高橋牧場レストラン「PRATIVO」にて懇親会を開催。参加者同士の交流が深まり、和やかな雰囲気の中で情報交換や意見交換が盛んに行われました。地元食材を活かした料理とともに、参加者の笑顔があふれる充実した時間となりました。

「ニセコ価格」に関する誤解の解消
一般的に「ニセコは外国人観光客向けの高価格帯のエリア」というイメージがありますが、実際には「ニセコ」という名称は町の名前だけでなく、周辺の広いエリアを指して使われており、一部の観光地や施設での価格だけがフォーカスされて、全体の印象を作っていることがわかりました。
実際にニセコ町内のセイコーマートを訪れた際には、日常的な価格帯であり、地元の方々の生活に即した価格設定であることを確認できました。このことから、ニセコ町は、地域住民の暮らしを大切にしていることが実感できました。
2日目は札幌周辺を視察
2日目は自由行動とし、参加者は札幌の商業施設や都市型水族館などを訪問。ココノススキノでは志村総支配人より館内をご案内いただきました。
ココノススキノの開業により、ススキノエリアは単なる商業地から、地域住民や観光客が交流し、文化や情報が交わる「まちのリビングルーム」としての役割を担うようになりました。特に、若者やクリエイターの活動拠点としても注目され、地域の活性化に大きく寄与しています。
また、ココノススキノは地域の多様なニーズに応えるため、イベント開催やワークショップ、地域団体の活動支援なども積極的に行っており、まちづくりの新たなモデルケースとして評価されています。
こうした地域密着型の施設が、都市の魅力向上と住民参加型のまちづくりにおいて重要な役割を果たしていることを実感しました。



AOAO SAPPOROは、都市の中心に位置する新しいタイプの都市型水族館です。コンパクトながらも多様な海洋生物を展示し、都市生活者が気軽に自然との触れ合いを楽しめる場を提供しています。館内は居心地のよい空間になっており、バーカウンターなども設けられ、何時間でも過ごせる都会の中のオアシスになっていました。


今回の視察を通じて、参加者各自が地域の魅力を体感し、今後の連携や企画に活かす貴重な時間となりました。今後も地域と連携しながら、持続可能な発展に寄与できるよう努めてまいります。
引き続き、賑わいラボの活動にご注目ください。